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かゆみを伴った局部的な皮膚の浮腫（むくみ）と紅斑が生じ、短時間で、しかも跡を残さずに消えるのが特長の肌トラブルが生じた場合、蕁リネン疹（じんましん）の疑いがあります。蕁リネン疹は、繰り返し起こることが多く、アレルギー性、非アレルギー性のいずれの原因も考えられます。
蕁リネン疹と判断された場合の医療法は、抗ヒスタミン薬や抗アレルギー薬の内服が一般的です。通常、外用薬は用いません。というのは塗り薬をすり込もうとすると、それ自体がかえって皮膚に機械的な刺激を与え、わずかに盛り上がった赤い腫れ（膨疹）を消えにくくさせてしまうからです。
また、蕁リネン疹が１ヶ月以上にわたって出たり消えたりを繰り返す場合（慢性蕁リネン疹）、一定期間、薬の内服を続けたあと、徐々に薬を減らしていく医療がとられます。
蕁リネン疹の場合の生活上の注意点
薬剤や食物、光線、接触など、原因や誘因が明らかな場合は、それを避けるように生活を工夫することも重要な予防策となります。
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蕁リネン疹が繰り返される場合は皮膚をひっかいたり、摩擦などの機械的刺激や飲酒といった皮膚の血管を拡張させることは避けるようにします。長風呂もおすすめできません。食べ物では、刺激の強いスパイスを避け、消化のよいものを食べるようにしましょう。
蕁リネン疹が生じやすい皮膚の場合、ひっかくとすぐにみみず腫れの膨疹が生じます。これを人工蕁リネン疹といいます。
ストレスや不規定な生活も蕁リネン疹を助長します。睡眠を充分にとって規定正しい生活を送るようにしましょう。
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